【ピラティスと理学療法士】ピラティスの資格を取得する理学療法士が増えている!気になる理由をご紹介
【ピラティスと理学療法士】ピラティスの資格を取得する理学療法士が増えている!気になる理由をご紹介
首都圏でも積雪があるとき、慣れない雪道に転倒して骨折するということがあるようです。積雪そのものが珍しいため、負傷者の情報はすぐに拡散されます。
では、この負傷者はどのように治療していくのでしょうか?例えば、ギプスで固定するだけでなく、外科医の手術によって骨折した箇所を金属で固定したとします。患部の腫れが落ち着いたら、さっそくリハビリがはじまります。このリハビリを指導するのが、理学療法士です。
転倒したときから、すでに数週間が経過、骨折した左足の筋肉はすっかりおとろえてしまっています。特に、固定されていた膝部分は、筋骨が凝り固まってしまっています。この凝りをほぐしながら筋肉量をアップしていくことで、機能回復を目指していきます。
リハビリ経験者がいうのは「とにかくツライ」「とにかくイタイ」というもの。転倒したときよりも、手術をしたときよりも、リハビリのほうが激痛だというのです。ですが、リハビリをしないことには、いつまでも日常生活には戻れません。どうすれば、リハビリの苦痛を軽減できるのか。それは理学療法士たちの課題でもあります。
そんな理学療法士たちが興味・関心を持っているのが、エクササイズの「ピラティス」です。どうしてリハビリのプロである理学療法士たちに注目されているのでしょうか。ピラティスの資格を取得する理学療法士までいるといいます。
そこで今回は、理学療法士がピラティスに注目している理由についてご紹介していきます。
この記事の目次
・ピラティスは負傷兵のリハビリのために提案されたもの
・理学療法だけでは改善できないことがピラティスでできる
・ピラティスでリハビリ患者が自分の状態に<<気付ける>>
・まとめ
ピラティスは負傷兵のリハビリのために提案されたもの
女性誌でも取り上げられているピラティスのエクササイズ。女性のためのエクササイズというと、どうしてもヨガのようなものをイメージしてしまいます。混同されがちですが、ピラティスとヨガにはほとんど関連がありません。
古代インドから脈々と受け継がれてきたヨガ。その歴史はインダス文明まで遡ることができます。ピラティスがはじまったのは第一次世界大戦の頃です。ドイツの従軍看護師だったジョセフ・ピラティスは、負傷兵たちのリハビリのため、ピラティスを提案しました。つまり、ピラティスは理学療法に根拠を持つエクササイズというわけです。
第一次世界大戦後、ジョセフ・ピラティスはアメリカ・ニューヨークのスタジオでピラティスの指導をおこないます。ブロードウェイのダンサーたちは、なにかしらの負傷を抱えながら公演をこなしていました。そんなダンサーたちにピラティスが支持されたのも、ピラティスのリハビリ効果に他なりません。
もっとも、ピラティスとヨガにまったく関連がないかといえば、そういうわけではありません。ジョセフ・ピラティスはヨガの知識もありました。そのうえで、効果的なヨガのポーズを随所に取り入れているのです。
理学療法だけでは改善できないことがピラティスでできる
理学療法士たちは担当する患者すべての機能回復を目標にしていることはいうまでもありません。だからといって、その目標はなかなか達成できるものではないというのが現実です。
ある程度の機能回復はできたけれど、完全に痛みをなくすことができなかった。稼働時の激痛はなくなったけれど、完全な機能回復にはいたらなかったなど、改善しきれないこともあるのです。
理学療法では機能回復しなければならない部分のリハビリをおこないます。比較すると、リハビリ目的でありながら、ピラティスでは肉体のコアである体幹を中心に、全身へと働きかけていくものです。
人間の肉体はひとつです。隣り合わせていない部位であっても、それぞれに関連性があります。したがって、ピラティスで理学的に全身のエクササイズに取り組むことによって、効率的に機能回復ができるようになるわけです。理学療法では改善できないことがピラティスで改善できるという根拠でもあります。
ピラティスでリハビリ患者が自分の状態に<<気付ける>>
理学療法士は人体に関係する知識を持っていますが、リハビリ患者にはほとんど知識がありません。リハビリをしながら自分の肉体がどのような状態になっているのか、よくわからないということがほとんどです。理学療法士の説明も知識がないので、曖昧なままになっているかもしれません。
ピラティスには気付きがあるといわれます。それは健康な状態でおこなっても、どこか負傷している状態でおこなっても同様です。自分の肉体がどのような状態にあるのか、ピラティスをおこないながら感覚的につかめるようになるのです。専門的な知識ではありません。自分の肉体の状態に対して、敏感になることができるのです。
理学療法士に対して、リハビリ患者が的確に自分の肉体の状態を説明できることは、理学療法士にとって最適な治療を提供することにつながります。患者の気付きを踏まえたうえで、理学療法の知識と照らし合わせて、最適なプロセスを導き出します。
リハビリをおこなっているときではなくても、リハビリ患者が自分自身の肉体の状態を理解して、問題点を改善しながら生活を送ることで、早期治癒できる傾向もみられます。退院してからもしばらくリハビリをおこなわなければいけないという患者の負担も軽減することができるでしょう。
まとめ
理学療法士がピラティスについて知ること、理学療法にピラティスを取り入れることには、理学療法士が想像している以上にメリットがあります。ピラティスの本場であるアメリカでピラティスの資格を取得するその6割以上が理学療法士であるともいわれています。
もちろん、リハビリを必要としている、もしくはリハビリをしたのに、なかなか改善できないという悩みがある場合も、ピラティスによって改善できるかもしれません。ピラティスはエクササイズのひとつですが、何らかの負傷を抱えていても取り組むことができます。
Pilates Tokyo 新宿スタジオでは、ピラティス初心者であっても、ピラティスのインストラクターがわかりやすく指導をおこないます。ピラティスがはじめてでも心配いりません。理学療法士としてのステップアップ、あるいはリハビリを目的としてはじめるのに最適です。
まずは体験レッスンで、ピラティスに挑戦してみましょう。
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