歴史から読み解く。ピラティスとヨガの違いって?

コラム

歴史から読み解く。ピラティスとヨガの違いって?

ストレスコントロールやリラックス、身体のストレッチやシェイプアップをしたいと思った時、ピラティスとヨガでどちらをしたらいいのか迷いますよね。ピラティスとヨガがどう違うのかよくわからないという人は多いのではないでしょうか。

ピラティスとヨガは本来の目的も、発祥場所も全く違うものです。
実は似ているようで、全然違うものなのです。

ピラティスですがヨガとの違いはどこにあるのでしょうか。今回は、その違いについてご紹介します。

この記事の目次
・そもそもヨガとは?
・現在の日本社会でのヨガ
・ピラティスとは
・ピラティスとは
・ピラティスの歴史
・リハビリテーションとしてのピラティス

そもそもヨガとは?

ヨガはインドを発祥地とした修行の方法であり精神を統一するという目的のもと行われます。その歴史は非常に古く不明瞭な点はあるものの、紀元前300年頃には成立していたのではないか、という説もあるほど古くから存在しています。

あれ?…エクササイズじゃないの?と思った人もいるのではないでしょうか。

そうです、本来ヨガは宗教的な意味合いが強くエクササイズではありませんでした。現代のヨガは、そういった宗教的な色を排除し、心身の健康、リラックス効果やシェイプアップを目的として行われている場合が多いです。
日本という国は無宗教の人が統計的に多く、宗教的な色が強い場合ここまで普及しなかったと思われます。また、アメリカやイギリスなど移民が多い国は様々な宗教が入り混じっていて、特定の宗教の修行の方法であるならここまで普及はしなかったハズです。
このように現代のヨガはエクササイズ的な意味合いが強いですが、本来の目的である精神を統一するという宗教的な目的で行っている人も未だに多く、国や人によって目的は違えどヨガは知名度が非常に高いです。

現在の日本社会でのヨガ

本来修行の方法であり宗教的な意味合いが強いヨガですが、現在でのヨガはそうではありません。欧米でエクササイズ的になりハリウッドを流行地点とし、健康的に美しくなりたいと思う若者を中心に流行をしました。インドで発祥したヨガは今では逆輸入されインドでもエクササイズを目的に行う人も増えました。

現に、今の日本でヨガは「余分な脂肪を燃焼させ美しい身体を目指しシェイプアップをする」「心の調子を整える」というを目的としたものという印象が強いのではないでしょうか。
その印象の通り、近年流行したヨガは宗教的からエクササイズ的になりました。

「インドの修行」というとっつき辛い印象から、エクササイズ的になったことで誰でも気軽に行えるようになったのです。

ヨガは古代から受け継がれる「精神統一」、現代の「エクササイズ」「心の健康」という目的があるのですね。

では、ピラティスとはなんなのでしょうか。

ピラティスとは

ピラティスは1920年にドイツ人 ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスという看護師が作り出した「健康と幸福」を目的とした身体の調整法です。幸福と健康な身体は切り離せない関係ですよね。
ピラティスは肉体を鍛錬し、独特な呼吸方法を取り入れて背骨や骨盤の動きを重点とし、身体のストレッチ、体幹を鍛え、怪我をしにくい柔軟で美しい身体を作ることに焦点が当てられています。
現在では欧米を中心として、徐々に日本にも普及しつつあります。

ピラティスの歴史

ピラティスを作り出したジョセフは、幼少期から病気をしがちで大人になってからはヘビースモーカー。健康な体とはなかなか遠かったジョセフですが、彼はレスリングやヨガといった運動をするようになると青年期になるとジョセフの肉体は美しく、さらに望んでいた健康な身体を手に入れたのです。
ヨガとピラティスが似ていると思うのも無理はないのです。このように、ジョセフはヨガを経験し、ピラティスの動きの中にヨガの要素を取り入れているからです。

その後、彼はイギリスで仕事をしていたのですが時は第一次世界大戦中。敵国の捕虜として捕らえられてしまいます。その捕まった先の島で看護師として働きます。
立つことも難しい寝たきりの患者に対して、マットに使用されていたスプリングの抵抗を生かしリハビリテーションをすることを思いつきました。それが現在のピラティスの元となっているのです。
その最中、世界的にインフルエンザが大流行し多くの人間の命を奪いましたがジョセフと共に運動をしていた仲間たちは誰一人インフルエンザに命を奪われることがありませんでした。それはのちに語り草になります。
ジョセフはまさにピラティスを基にして「健康と幸福」を手に入れたのです。

リハビリテーションとしてのピラティス

近年ピラティスは、リハビリテーションを目的として行われることも多く、ピラティスを取り入れることでリハビリにかかる時間を大幅に短縮できると話題になっています。
特に骨盤のゆがみを正すことで腰回りのリハビリに効果が高いと言われています。

ピラティスは無理のない日常の自然な姿勢をとりながら、胸式呼吸によりしっかり酸素を取り込んでインナーマッスルに働きかけ、強化していくエクササイズなので、腰回りへの負担も軽く、自然治癒を早める効果が期待されています。

まとめ

ピラティスもヨガもそのどちらがいいのかはその人によって違うハズです。
まずはそえれぞれのスタジオに行き一度体験をしてみれば自分にはどちらがあっているのか、どちらを必要としているのかを見極めることができるハズです。

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